正しく決める力―「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法
posted with amazlet at 09.06.12
三谷 宏治
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 14248
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中々面白い本。
自己啓発本というよりも、教育書といった印象が強い。
色々と面白い例が書いてあるが、一番興味深かったのは、10万円で一泊の家族旅行を企画せよという話。
著者はこれを小学生の次女にやらせたらしい。
宿は何を選ぶか、交通機関はどうするのか、どんなレジャーを選ぶのか、そうした選択の中でトレードオフという概念が身につくとのこと。
ここでのポイントは、旅行がはじまったら次女に10万円を渡し、会計を全部そこから出させるということと、次女の指示に従って行動をするということ。
形だけ計画を立てさせて、実際の旅行では親の言う事を聞かされるとなれば、それは片手落ちになる。
学習効果も高いし、何よりこれは楽しかったに違いない。
正しく決める力とは?
1.「重要思考」: 一番大事なことを見定め、3段階で考える
2.「Q&A力」 : 構造化して伝え、大事なことから逃げずに答える
3,「喜捨(きしゃ)法 : 捨てることを強制したり、楽しくする
3.の喜捨というのは、ちょっと誤解されやすいが、上の例のように、正しいトレードオフというような意味合い。
誤植情報等
著者のブログに誤植の情報が出ている。
・P66:(誤)PC-8001向け→(正)PC-8801向け ・P144:(誤)たこてる→(正)たごあきら
『正しく決める力』初版の誤字修正 - 三谷3研ブログ
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