2009年06月12日

三谷宏治-正しく決める力


中々面白い本。
自己啓発本というよりも、教育書といった印象が強い。
色々と面白い例が書いてあるが、一番興味深かったのは、10万円で一泊の家族旅行を企画せよという話。

著者はこれを小学生の次女にやらせたらしい。
宿は何を選ぶか、交通機関はどうするのか、どんなレジャーを選ぶのか、そうした選択の中でトレードオフという概念が身につくとのこと。
ここでのポイントは、旅行がはじまったら次女に10万円を渡し、会計を全部そこから出させるということと、次女の指示に従って行動をするということ。
形だけ計画を立てさせて、実際の旅行では親の言う事を聞かされるとなれば、それは片手落ちになる。
学習効果も高いし、何よりこれは楽しかったに違いない。

正しく決める力とは?


1.「重要思考」: 一番大事なことを見定め、3段階で考える
2.「Q&A力」 : 構造化して伝え、大事なことから逃げずに答える
3,「喜捨(きしゃ)法 : 捨てることを強制したり、楽しくする

3.の喜捨というのは、ちょっと誤解されやすいが、上の例のように、正しいトレードオフというような意味合い。

誤植情報等


著者のブログに誤植の情報が出ている。


・P66:(誤)PC-8001向け→(正)PC-8801向け ・P144:(誤)たこてる→(正)たごあきら


『正しく決める力』初版の誤字修正 - 三谷3研ブログ

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2009年05月19日

早見裕司-メイド刑事、ドラマ化

早見裕司さん作、メイド刑事がドラマ化されるらしい。
七月からテレビ朝日で放送開始とのこと。
http://urasoe.jugem.jp/?eid=110

僕は早見裕司さんのファンなのでとても嬉しい。
地名や有名人の名前が実在のものだったり、執筆中に住んでいる場所が出てきたり、なぜかいきなり一昔前の映画評が出てきたり、登場人物が自分の好きな歌を持っていたり、ハーブティが出てきたり、なんとなく昭和の香り(しかも日の当らない部分)がしたり、少女にとことんまでこだわって恋を自覚するまでを丁寧に書いたり、それでも作中で恋が実った後は滅多に書かなかったり、これ絶対読者はわからないだろう見たいなSF・推理小説ネタがあったり、少女の潔癖さをトンガッタ攻撃性として表現していたり、お約束を忘れなかったり、必殺うらごろしのレビューを書いていたり、そんな文章を書く人。
絶対に売れ筋とは言えないジャンルで、他人に薦めにくい作品が多いが、僕は個人的に大好きな作家の1人だ。
作品は8割以上読んでいる。

少し前まで、早見裕司さんの本の本を読もうとしたら、発売日前に大型書店で予約するか、古本屋を必死に探したものだけど、最近は確実に手に入るようになって嬉しい。
amazon万歳。


メイド刑事<デカ> (GA文庫)
早見 裕司
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 58945


**おまけ
メイド刑事のかなり詳細なIME辞書を途中まで作っているのだけど、この手のネタで会話できる人がまわりに居ないので、滅多に使えないのが残念。

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2009年05月18日

西田知己「子どもたちは象をどう量ったのか?」

子どもたちは象をどう量ったのか?―寺子屋の楽しい勉強法
西田 知己
柏書房
売り上げランキング: 234347


江戸時代の庶民はどんな教育を受けていたのだろう。そんな疑問に答えてくれる本。
寺小屋の学習内容をわかりやすく説明している。常用漢字にルビが振ってある位なので、子供でも読める難易度。
内容はやさしいが、書いてある内容が興味深いので中々楽しめた。
左のページに図や絵、右のページに解説文というレイアウトで、グラフィカル。

紹介されている教材や学習内容を見ると、今の小中学校の教科書と違ってずいぶんと温かいなぁと感じた。

  • 自分の体の体積の測り方

  • 語呂合わせを使った学習法

  • 象の体重の量り方


などなど、読んでいると、今の学校教育と違い、当時の寺小屋は楽しんで学習する環境が整っていたのではないかという気がしてきた。

今のカリキュラムからは抜けてしまった学習法もいくつか紹介されているが、その中の八算というのが中々面白い。
八算というのは九九の割り算版で、これを覚えておくと、3桁4桁の割り算を暗算できるようになったり、数に関する感覚が鋭くなる。

最近プログラマーのやねうらおさんが何故私は計算が小学校で一番速かったのか? - やねうらお−よっちゃんイカを食べながら年収1億円稼げる(かも知れない)仕事術というエントリーを書いて評判になったが、そこで使われている方法は、八算の応用だ。
こういう技術は現在でも立派に通用する気がする。
posted by LetMeLead at 04:18| Comment(1) | TrackBack(0) | 感想-雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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